構造設計がどうかと芳しい世の中で、なぜか部屋の角柱の壁紙に亀裂が・・・。すわ手抜き!偽装!と冗談が頭を駆けめぐったが、建築した事務所の人間と立ち会いで確認すると寒暖の収縮と膨張でベースボードの継ぎ目に亀裂が走っていた。コンクリートや構造についた亀裂では無いので、まずは一安心。
内装屋がやってきて一部壁紙を剥がしてボードの補修工事。マンションの内装って簡単なのな。

それにしても、今のマンション問題の胡散臭さってのは、現在の日本の縮図だ。登場する関係者、それをジャッジすると言う政治家、報道する連中、エゴと無責任な権利しか主張しない「被害者」、噂し話題にあげる大衆。どこのレベルも倫理観、経済・価値観、正悪の基準がうやむやだ。なあなあと問題の根本を追求し解決を先延ばしする対処療法的緩さと、集団・個人の責任と義務と選択をご都合主義的、建前としてしか行ってこなかった事の現れだ。
まだどのマンションも崩壊していない。「被害者」はあくまでも詐欺事件の被害者でしかない。問題の解決は、建設、販売、検査、設計した詐欺集団と被害者が、司法のもとで争えば良い。個人が抱えるローンなどの金銭的な問題は、ファイナンスした銀行と契約者の問題だ。債権の担保になるマンションを差し出しローンの相殺を図り、融資の問題は銀行と販売で決着すれば良い事だろ?
ある特定の利権団体をバックに持つ特殊な会社を保護するための茶番に、貴重な時間や、俺の税金を使われる事に、無性に腹が立つ。