納車

zeronov2004-09-24

9月24日。ついに納車。仕事を午前中で切り上げ、ディーラーへ。
担当の出迎えを受け、ETCセットアップや納車確認の手続をする。接客スペースの裏手に自分のX3が待っているかと思うと、気もそぞろ。顔は始終にやっけぱなし。
手続きも終わり、いつもと違う出入り口からバックヤードへ案内される。もうそれだけで特別な日だと嬉しい。
扉の向こうにどーんと待っているかと思えば、目の前にはシルバーの7シリーズ。あれ俺のX3はどこ?と見回すと一番片隅に、いましたよ!黒い大きな固まりが!
外観を一通り確認するが、作業コーナーの片隅だけにうっすらと誇りが被っている。ちょっと残念。
そんなこんなで、三十分近く取り扱いの説明を受ける。
エンジン始動の瞬間の音の官能的な事。この音が自分のものだと思うと、痺れた。
メーターを観ると4キロの走行距離で、ガソリンは満タン。よく頑張った、担当君。
試乗の時には舞い上がっていたために、感じなかったがアクセルとブレーキの間隔が少しタイトだ。すぐに慣れるだろうが、ちょっと時間がかかるかも知れない。
と言う事でトータル約1時間の諸々を経て、ついに納車完了。ディーラーの駐車スペースで最初の一枚の撮影。出かける前にデジカメの充電が切れている事に気付いたので、携帯のしょぼいカメラでしか撮影できなかった。
一時間後に出迎えの約束があったので、軽く流して吉祥寺へ向かう。
井の頭通りを、回転数を抑えながら走る。まだまだ実力のほとんどを出せないでいるが、アクセルを踏む、ブレーキを踏む、その度に気持ちよい。五分もしない時に、黒いFX45と遭遇。かっこ良いじゃない。X3もかなりスタイリッシュだけど、FX45も良いな。今日は良い日だ。
シートを一番高くして視点を高めにしてみたが、思っていたよりも視点が低い感じがする。横に並ぶセダンと比べれば頭一つ半は高いはずなのに、まるでそれを感じさせない。でも回りを見回せる余裕はある。なんだろうこの感じは。アクセル、ブレーキの反応もストレスを感じさせないし、ハンドルの取り回しもストレスがない。セダンを運転しているのとまるで変わらない。車幅も全然広いと感じさせず、クルマのサイズが直感的に体で理解できる。とても運転しやすく、体に馴染むクルマだ。タイアがまだ硬いせいもあるだろうが反応が少し硬いのに加え、上下だけでなくゆらゆらと微かに揺れる気がする。
初ドライブはどこへ向かうかずっと考えていたけど、日にち、時間、状況の関係で、結局井の頭通り・甲州街道をぐるりと回り吉祥寺に行き、その後西新宿をゆっくりと冷やかして途中でパートナーと運転交代して、約1時間のドライブで帰って来る。
緊張するけど、いつまでも運転したいと思わせるクルマだ。他のクルマを良く知らないけど。
で、家でしばらくはゆっくりしていたけど、どうしても落ち着かなくて、一人でもう一度ドライブ。銀座、汐留、天王洲、湾岸でレインボーブリッジを足下からしばらく眺め、首都高で戻る。基本は3千回転を超えないように気をつかう穩やかな運転。時々わざと踏み込んでみる。4千〜5千まで踏むと、本当に官能的な音で回る。早く思いっきり踏み込みたい。じらし上手な良い女は、素敵だ。どこまでも深い隠微な快楽を臭わせながらも、濡れた唇で静かに微笑んで、手すら触れる事ができない、小悪魔のような女のようだ。
興奮しながら家に帰るが、パートナーの希望で三度目のドライブ。
武蔵野近辺を彼女の運転で、ゆっくりと流す。深夜の道は自分逹だけのもののようだ。
サーフに暫く乗っていた彼女の感想は、アイポイントが低くて少し怖い。足下がかなりタイトな感じがするとの事。まあそれはそうだろう。慣れて下さい。
と言う事で、トータル約3時間程度、約100キロのドライブで、初日の走りは終了。興奮がずっと体の芯に残っている。凍らせたジンを飲んで気分を鎭めながら、運転の感触の残滓を楽しんだ。
ドライブの時のBGMは何にしようかとずっと決めかねていて、結局ベネッサ・メイのCDとCKBのベストを持ち込んだのだけれど、エンジン音を聞きたいがために、最初の数分くらいしか流さなかった。後はずっとエンジンの音を楽しんだ。音楽に悩んでいたのが、ばかばかしかったな。