『さぁ、クルマで出かけよう』

もう一つのはてなでも感想を書いたのだけれど、この本は俺のクルマに関する考えのバイブルなので、ここにも名前をあげておきたい。
経済人類学に出会った高校時代から、俺の思考の方向は具体化してきて、今の東京で暮らしているわけだけだ。その全ての行動の原点になるくらいに、栗本慎一郎の『幻想としての経済』が、俺に与えた影響は凄かった。このブログは、こういう内容を詳しく書くためのものじゃないから書かないけど、その時からはっきりと自覚した視点をクルマに向けたのがこの本だ。
私と言う幻想の事象に関する物事は全て関係の中でしか意味をなさず、記号として立ち現れる物事をどう捉え、どう接して行くかが全てだ、って事なんだけど、小難しい事をはぶけば、クルマってのは走れば良いって物なだけじゃないって事だ。
A地点からB地点への移動のための機械なだけじゃなくて、クルマを運転する事は意識の拡大とあると同時にスタイルであり哲学であるって事さ。
どうしても小難しい口調になるな。
要は精神の百姓には、一生クルマの快楽は分からんて事で、この快楽を自分にきっちりと提供してくれるのが、良いクルマって事。
さあ、まだ試乗しかしていないX3が、俺にどんな快楽を与えてくれるのか、いまからが楽しみだ。
ってしばらくは慣らし運転だし、つまらないんだろうな。