浴衣をさらってみました。本当にさらったわけではなく、マルイの既製ゆかたですが。
黒地にシルバーの縞模様、かなり渋めで大人の雰囲気で、人生初の浴衣にはぴったりだ。
渋谷で待ち合わせをして、買い物してそのまま着付けてもらって二子玉川まで移動して多摩川の花火大会へ移動。浴衣を着て、渋谷を歩いて、地下鉄に乗ってぶらぶらと歩くのが、恥ずかしいやら嬉しいやら。横を歩く女性がシックな浴衣姿じゃなきゃ恥ずかしくて死んでしまったかもしれない。
溢れかえる人達の間を縫って、ビールやら焼き鳥やら買ってだらだらと歩くのが楽しい。
河原にシートを引いて、缶ビールを飲みながら過ごす時間が、すでに夏の良い思い出のような空気だ。
花火が打ち上がってからは、あっと言うまの夢の時間。河原の風に吹かれながら周囲と一緒に無邪気に空を見上げて、驚いたり手を叩いたり。花火を生で見るのは、本当に久しぶりで心から楽しめた。
俺の田舎は花火生産の名所で、質の高い花火を子供の頃は良く見ていたので、花火の美しさはけっして完璧ではなかったけれど、河原に座って綺麗な女性と、無邪気な観客と一緒に花火を見上げるのは、最高だった。
ものより思い出だ。楽しかった。
帰りに御宿に寄って少しお酒を飲んだんだけど、三茶から浴衣でぶらぶら歩いてるのは花火で興奮している俺には心地良かった。体型的に浴衣は似合うって、褒められて調子にのってあてもなく歩きすぎた。ついでに誰かに目撃されないものかと思ったけれど、こういう時に限って誰にも会わないんだよな。
ちなみに写真を一枚も撮ってません。いつもどおり。